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2005/03/16

「スポーツは『良い子』を育てるか」

著:永井洋一
NHK出版 生活人新書


まぁ、武道なんてものを通して一応子供たちとは関わっている訳ですが、
指導には常々頭を悩ます訳でして。
ウチなんぞはまだ世間一般の価値観とはある種隔絶されてますんで、
指導もしやすいとは言えるのですが、
それでも難しいことには変わりが無いですね。

ウチに入ってくる子の親御さんあたりですと
「礼儀正しい子になって欲しい」ですとか、
「少し落ち着きを…」とか、
「頼りないのでたくましく」なんて感じですから、
「勝負論」とは縁遠く済んでますが、
実際、勝ち負けのある競技スポーツですとそう簡単なものじゃないでしょうね。
自分のところのチームやクラブが負けっぱなしじゃ
気持ちの良いものではありますまい。

では、「勝てば良いのか?」
というハナシになる訳ですが、ここが児童期のスポーツの難しいところ。
「それでいいのか?」というのがこの本の趣旨です。

永井さんはサッカー畑の方ですから、自然サッカーの話が多くなりますが
実際、競技人口も非常に多いので、
そこを見ていくことは大事だと思います。


「スポーツをしていると礼儀正しくなる」という見方がありますが、
この意見はある意味で合っていますが、
「礼儀」という意味からすると間違っている部分が多々あります。
指導者、関係者に「だけ」する礼は、
いくらそれがきちんと行われているものであっても形だけ。

もっと言えば、利害関係のあるところにだけ発生する「礼儀」は
本質的には「礼儀」ではない。
そりゃー「服従」とか「下心」ですね。
大人が計算づくでやる分にはまぁ構いませんが、
子供がまともにそれをやるのは見ててイタイ。

スポーツ、特にクラブ活動は関係が密接な分
勘違いが起きやすいのですが、
「なぜ自分が挨拶をしなくてはならないのか」
を教えておかないと、
「外の世界」で通用する「礼儀」ではないでしょうね。

ちなみにちょっとした毒を吐きますと、
ウチの親御さんでも「俺に挨拶をしない」ご父兄もいらっしゃる…
まずはそこからですよ?
いかに年下で頼り無さそうでも、俺がここでは「先生」ですから。
親御さんがそういう姿を見せずに、
お子さんだけ改造しようってのはちょっとどうかな?
多くのご父兄はちゃんと挨拶して下さいますが。


スポーツと子供、両方への愛情が感じられる良著だと思います。
機会があればぜひご一読を。


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