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2006/01/30

第381話:「凶悪犯から身を守る本」

miwomamoru
<鉄則その1>  直ちに行動せよ
<鉄則その2>  抵抗せよ
<鉄則その3>  犯行の第二現場は
          さらに危険になる
<鉄則その4>  絶対にあきらめない




サンフォード ストロング (著)  玉置 悟 (翻訳)
毎日新聞社







れんは全く幸いな事に、
自身が犯罪に巻き込まれる事も無く
また身内にもそういう経験をした者はおりません。
ただ、近しい人には無かったとは言い切れず…




武道に首突っ込んでウン十年。
まぁ、いわゆる『護身術』を請われる事も多いのですが
あまり積極的に教える気にはなりませんね。
教える時には技術より別の方向に偏りますし…
「護身術」や「武道・格闘技」の書籍も多く持ってますし
書店でその手のコーナーがあれば根っこが生えますがw
まー基本的に
「格闘技系の人が書いた護身術」
はあまり当てにしてませんな。




よく書いてあるのが



「相手がこうやって殴ってきたらこう避けて…」




…簡単に避けれたら誰も苦労せんわー!




その初撃をかわすのが難しいんですよw
ましてゴング鳴って臨戦態勢って訳じゃないんですから。
「相手に組み付く系」も出来れば避けたいですね。
相手が素手とは限らないですし、
クルマの鍵ででも突付かれたら十分怪我をするのでね。




さて、この本。
元SWATの教官さんが著者。
SWATとゆーのはよく映画のネタにはなりますが
基本的には警察組織なので、人質救出がまず最初。
犯人確保がその次に来ますので、強行突入は最終手段。
実際のところ、
SWATが出動する案件で銃撃戦になるのは全体の10%にも満たず
ほとんどは説得で犯人投降…が多いそうな。




この本の序章でまず明言されている事として
以下の4点を挙げています。




『暴力犯罪に対して効果のないこと

 1・防犯具を持ち歩く
 2・武道を習う
 3・女性のための護身術
 4・何もしないでいる(抵抗しない)』




……この本は信用できるw




この本は
「実際にそういう局面に陥った時の精神の持ち方」や
「事前のイメージトレーニング」
を中心にした本です。
ですので、いわゆる「身体を使っての具体的戦い方」
への言及は一切無し。ホントにただの一行もありません。
「クルマのぶつけ方」なんかはありますがね。




「武道を習うのは効果が無いのか?それ肯定しちゃうの?」
と言われそうですが、昔から言うじゃないですか?
『生兵法は怪我の元』って。
著者も認めてますが、効果が無いわけじゃない。
ただ、長年修行しなくちゃねー…って話ですし、
下手に少しだけかじって変な自信を持たれる位だったら
いっそ何も無い方がいいですね。




防犯具についても正しく使用できれば効果はあると思いますが、


買ってから一回もボタン押した事のないスプレー持ってても


役には立たないと思うんですよw
どれぐらい届くのか、スプレー型なのか水鉄砲型で飛ぶのか。
操作するにはどこを押せばいいのか。
効果は犯人がちょっと怯むくらいなのか、
咳き込んで動けなくなるのか…
欲を言えば、パートナーに犯人役やってもらって
実際に吹いてみるくらいの事しないとね(オイ
それでも、いざその時に同じ作業が出来るかは難しいですし。




以前にも似たような事書いてはいますが
危機管理で重要なのは「精神の持ち方」ではないかと思います。
どんな技術も道具も、目的を定めず使用すると効果はない。
では「護身」で何を目的にするか?
まずは「生き残ること」です。
相手を取り押さえる必要はなんら無い。
犯人検挙は警察のお仕事。
まずは「その場から離れる事」がもっとも重要ですよね。




上で挙げられている4項目のうち3番までは、
精神的準備が出来ているのでしたら、
「突破口を開くもの」として
十分役には立つと思いますよ。
要は

「戦略(目的)無しに戦術(やり方)だけ用意してもダメ」


という至極真っ当な話なのです。




アメリカの犯罪向けの本ですので、
今のところ日本国内の犯罪と傾向が一致しないところもありますが
あくまで「今のところ」ですから。
(やな世の中だなぁ…)




今度道場の弟子どもに回覧させようかと思っております、ハイ。

 

 

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